極楽記録

BGM制作受け付け中! BGM制作事業「キリカ工房」の主、ソロユニット「極楽蝶」の中の人、ユニット「キリカ」のギターとコンポーザー、弾き語りアーティスト、サポートギタリスト、編曲者のサエキの記録

ボカコレ2022秋 ありがとうございました!

ニコニコ動画ボーカロイド祭典「ボカコレ2022秋」にて、極楽蝶P名義で新曲を発表しました。

ご視聴くださいました皆様、本当にありがとうございました!

ボカコレでの初投稿より早2年、今回を持ちまして、私、極楽蝶Pはルーキー(新人枠)から外れることとなります。

ルーキーから外れると途端に再生数が落ちるともっぱら噂のボカコレですが、極楽蝶Pに関してはそもそも再生数をそこまで意識して曲作りしていないので、ルーキーでなくなったとしてもボカコレには変わらず参戦するつもりでいます。

 

 


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イラストは新進気鋭のイラストレーターイオさんにお願いして描いて頂いた。

イオさんとイオさんの旦那さんとは、以前働いていた職場で大変良くしていただき、今も連絡を取らせて頂いたりしている。思えば、在職中は夜勤明けに三人で昼ご飯を食べに行ったり、カラオケに行ったりして楽しい時間を過ごさせて頂いた。あの日々を懐かしく思う。

 

こちらの要望通り、シンプルでありながら奥の深い絵を描いてくださった。不思議なイラストで、左右反転すると空の奥行き感が一層深くなる。動画編集の際、すごくスムーズに作業ができた。感謝です!

 

イオ*さんのインスタグラムはこちら!

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さて、ここからは曲についてのちょっと長い独り言。。。

つらつらと思うままに書いていく。退屈御免。

 

タイトルについて。

「keep rising!」。「上がり続けろ!」という意味で書いたけれど、そういう意味ならば「keep it rise on!」の方が英語として正しいのだろうか? わからん…。英語は難しい。

ここ一年ほど、毎晩寝る前に英語の勉強をしているのだけれど、やっぱり英語は簡単ではない。学生時代から数えると、英語はもう何年も勉強しているのだけれど…。勉強自体はとても楽しいんだけどね。

 

今回の曲は「勝てなくても負けない」「あきらめずに、最後まで立ち続ける」というのがテーマだった。

数年前に、シルベスタ・スタローンの名作映画「ロッキー」を観て、このテーマを思いつき、いつか曲の題材にしようと考え続けていた。

人生というのは理不尽なことの連続だ。勝てない戦いばかりを強いられるし、自分の力だけではどうにもならないことがあまりにも多い。例えばコロナとか、円安とか、30年以上続く日本経済の不況とか、低賃金とか、戦争とか、その他の抑圧諸々…。

映画「ロッキー」の主人公も、そんな抑圧まみれの人生を送っていた。物語の最後、彼は自分より遥かに格上のチャンピオンに対して「勝てない戦い」を強いられる。しかし、ロッキーはそんな戦いの中、相手選手に何発殴られても、最後まで立ち続けたのだった。結果は判定負け。しかし、どんなに辛くてもロッキーは痛みに耐え抜いたのだ。

 

それまで、「ロッキー」という映画をジョークとしてしか知らなかった私は、エンドロールを眺めながら心を震わせている自分に気が付いた。「もっと早くこの映画に出会いたかった」と、心の底から思った。

そんなわけで、歌詞に出てくる「waste of life」という一節は、映画「ロッキー」に出てくるセリフそのままである。

 

もう一つ言えば、「strike again」という一節も、アメコミヒーロー「バットマン」の名作「ダークナイト ストライクスアゲイン」からの引用だ。

 

サウンドエレキギターを主体にして、猛々しさと繊細さの両方を追及した。

荒々しい轟音と、透き通るようなクリーントーン。ギタリストとしての私が一番こだわっていることがその二つの両極性だったりする。

 

動画編集について。

ブロック体のアルファベットを大写しで登場させる演出は、フランス映画の巨匠ゴダールのオマージュ。ゴダールは先日、スイスの自宅にて自殺ほう助によってこの世を去ってしまった。ここ数日、私は彼の死に対してやりきれないものを感じている。

 

そんなわけで、自分の「好き」を詰め込んだ一曲、自分で聴いてて楽しくて仕方ない。世話がない。

また繰り返し聞いていこう。

 

そして最後、繰り返しになりますが、聴いてくださった皆様、本当にありがとうございました!

久しぶり、生存確認、「三足のわらじを履いている」という話し。

 

 

最後の投稿からあっという間に2か月が経過してしまった。

皆さま、お元気でしょうか?

コロナ第七波も猛威を振るっている昨今、変わりなく過ごされていることを願っています。

 

さて、

 

ここのところ私は仕事が忙しく、記事を書くことができなかった。

最近は大好きな映画館にも行けていない。バズ・ライトイヤーとか見たかった…。

 

趣味の読書は続けており、読み終えた本も沢山あるし書評も書きたいのだけれど、どうにも時間が取れない。このブログの下書き機能にも昨年読み終えた「地球の長い午後」や「月は無慈悲な夜の女王」等の下書きが完成されないまま溜まりに溜まっている。

 

仕事の忙しさにはちゃんと訳がある。

私は現在、介護の仕事をしているのだけれど、先月より就業先が変わった。

通勤一時間、乗り換え二回の地に週五日間、施設は介護度の高い方が多く、肉体労働メインである。

以前勤めていた施設では接遇やイベント等の比重も大きかったため、それなりに肩の力が抜ける時間もあったのだが、今の場所では時間に追われ、仕事も接遇というよりは「作業」に近い。「作業」、というのは人間相手のサービス業で使う言葉ではないよね。わかっている。わかっているが、理想を語るには圧倒的にリソースが足りない。もちろん、従業員皆、そんな状況でも頑張って働いている。手を抜いているわけでは決してない。

 

先月は施設でコロナ陽性者も発生し、感染対応に追われた。幸い私は感染せずに済んだが、今後の自分の仕事の方向性を改めて考えるきっかけとなった。やはり、現場での仕事はいつまでも続けてはいられない。

 

 

そして私は現在、介護現場の仕事の他に仕事を二つほど請け負っている。

 

 

先日より、介護業務の入門資格「初任者研修」の講師の仕事を請け負っている。

座学一コマと実技一コマ、加えて先日の授業後、新たに最終日の一コマも請け負うこととなった。

講義の運営さんからはとても良いお話を頂けて、感謝している。

先日初めての授業を行った。当日まで現場の仕事もある中準備に追われ、緊張の中で初日を迎えた。

 

結果としては、、

 

熱心な受講生さんたちのお陰で授業自体は円滑に進み、無事に終えることができた。終わった頃にはやりがいさえ感じた著者である。

準備に時間をかけて良かったと思う。解説系のyoutubeチャンネルなんかを見ていて思うが、やはり台本をしっかりと準備している解説者は聴いていてストレスが無い。

話し方の緩急だったり、言葉の淀みの無さだったり、話し方にも論理的なコツがあるのがわかる。勘や感性、自分の人間性だけでやるものではないことがよくわかる。

今後も、こういった「人前で話す技術」については勉強していこうと思う。受講してくださった方々に対して、授業を通して何か良いもの残せたら、これ幸いである。

 

もう一つは音楽の依頼仕事。

こちらもそろそろ納期なので、頑張らなきゃ。

 

そんなわけで、仕事が三つ。

「介護現場」「講師」「音楽の依頼」

三足のわらじを履いて日々を過ごしている著者であります。

来月になれば色々楽になる予定。それまで、頑張るぞ。

 

 

「Made in Tokyo らーめん松」に行った話。流行りの家系とは一線を画す、味わい深いラーメン!

 

さっぱりしているのに満腹になる! 脂のしつこさが無く、素材の旨味が効いている!

 

 

美味しいラーメン屋さんを見つけた。こういうことって今まで無かったのだけれど、一週間に二回も食べに行った。気が付くと、このラーメンのとりこになっていた。

 

足立区は神明南にある「Made in Tokyo らーめん松」は今年4月にオープンしたばかりの新店。足立区は何気にラーメンの激戦区だ。美味しいラーメン屋がそこかしこにある。そんな中で新たにオープンした「らーめん松」さんの味を確かめるべく、私は神明南へと向かった。

 

気になるラーメンのお味は…

 

写真で見ると脂分が多いように見えるが、食べてみるとすごくあっさりとしている。鰹ダシのすっきりとした味わい!

そして、具材のチャーシュー二種の食べ応えと、小松菜のしゃきっとした味わいが美味!

 

家系と違い、「濃厚で脂ギッシュ!」というわけではないのに、食べ終わったころには良い具合に満腹になっていた。

肉や脂で押し切る「家系」のジャンクな味が流行りのラーメン業界だが、「らーめん松」さんの出すラーメンは、しっかりと「味で勝負」しており、久々に「ラーメンを味わう」という感覚を体験させてくれた。

 

あまりにも美味しかったので、日を改めてもう一度来店。今度はtwitterでの限定メニュー「焼きまぜそば 鰹」を頂く!

 

やはり素材の味が効いているまぜそば! 書いてたらまた食べたくなってきた!

 

こちらは昼時はNGなのであしからず。

 

これもやはりチャーシューの食べ応えと玉子と麺のからみ、そして店主こだわりの小松菜が最高!

一週間で二回もお邪魔してしまった。

 

今までいろいろなラーメン屋に行ってきたけど、ちゃんと味や素材で勝負しているラーメン屋って久しぶりに巡り合えた気がする。

「らーめん松」さん、しばらく通うことになりそうだ。

 

 

 

 

 

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5年ぶりにバンド「dropsfilm」のメンバーと会った話。「君のことは忘れないよ! 君のことだって覚えてる!」

2014年開催のイベント「夜の音楽隊vol.2」にて。

 

久々にバンド「dropsfilm」メンバーと会ってきた。皆さまお変わりなくお過ごしで。

最後に会ったのが2017年の私の結婚式の時。お忙しい中メンバーの皆さまにはご列席頂けてとても心強かった。

そんな結婚式から5年ぶりの再会、と言っても私は式当日、バタバタと動き回っていたため皆さまとはまともにお話できず。体感としては「疎遠」と言って良いほどだった。そんなわけで、本人たちに会うまでは微妙に緊張していた。

 

今回の再会、きっかけは私から皆に声を掛けた。

活動中だった7年前、私は「金庫番」だったため、皆から徴収した活動費を5万円近く所持していた。活動費が入っている使い古された茶色いルイ・ヴィトンの財布の中に、大量のレシートと共に札束が雑多に収まっている。

コロナがまた再び猛威をふるうかもしれない今、このお金をこのまま自分だけが所持して良いものではない。不慮の事故に見舞われるかもしれないし、大規模地震が起きる可能性も否定できない。最近では年齢のせいか、人間ドックで所見も見つかったりもする著者である。メンバーには会えるうちに会って、お金を分配しておくべきだと思った。

 

加えて、ボーカルの山村さんからはフェンダーストラトギターを7年近く借りっぱなし。他にも漫画やらエフェクターやら、ベースのコウタ君にも小説等など、、、

不義理も良いところである。借りてるものをちゃんとお返ししなければ、と思っていた。

 

しかし、ルイ・ヴィトンの財布の中にあるレシートやらメモ書きなどを見ていると、懐かしさが込み上げてくる。

「CD売り上げ一枚、1000円」やら「ヤマムラさん、コウタ君、〇月分入金、+20000円」等など…。

 

当時を思い出すと、とにかく眠たかった記憶がある。早朝からカフェで働き、大量の機材を持ったままスタジオに行く。そのまま5時間ほど練習やら創作、ミーティング。

 

思うような結果が出ず、とにかく大変だった。自分の才能をあまり信じ切れていなかったこともあった。迷いながらの日々だったし結果は出ることは殆どなかった。

でも、印字の薄くなったレシートやメモ書きを見ると「これでも必死で頑張っていたんだな」と思えた。

 

「同じ志を持った仲間たちと、創作活動をする。クリエイティブなものに本気で取り組む」

 

こんな体験は貴重だと思う。誰でも経験できることではない。今となっては、あの日々は私の貴重な財産だ。

 

しかし、5年ぶりの再会だったのに、メンバー間で話す内容が活動してた時期と変わらない。相変わらず映画や音楽の話。しいて言えば、年取ったせいか健康の話が出始めたくらいか。ちゃんと成長してるはずなんだが、会って話すと当時の感覚に戻ってしまう不思議。

 

お互い生活環境も変わってきてるし、気軽に「またやろうよ」とは言えない状況なのだけれど、これからもまたゆるく繋がっていられればと思う。

 

 

さて、最後に我々「dropsfilm」の軌跡をば!

 

「夜の海賊」MV

 

 

皆で宝箱や髑髏の置物等の小道具を買ってきて、iphoneで撮影した作品。

物作りっていうのは、意外と地味な作業なのだ。

 

 

 

現存する「soundcloud」ページ。

 

soundcloud.com

 

上記にて楽曲が聴けます。

思えば、「商品」として考えると、巷で流れている音楽のように刺激的で中毒性のあるものではなかったかもしれない。でも、このバンドには「売り物」とは違う、繊細さがあったと思う。

自分で言うのも変だけど、良いバンドだよ、本当に。

 

では、dropsfilmの皆さま、またお会いしましょう!

 

 

「シン・ウルトラマン」、ネタバレなしで感想を書いてみた。

 

劇場版パンフレットは迷わず購入!

 

 

はっきり言って、私はウルトラマンが大好きだ。

子供の時はソフビ人形で遊んでいた。それこそ、小学生高学年の時くらいまで。

母親には何度も「そろそろウルトラマンを卒業しなさい」と言われたのを覚えている。

何度言われても、私のウルトラマンへの愛は揺るぐことはなかった。むしろ、初期の作品「ウルトラマン」「ウルトラセブン」に関しては、年齢を重ねるごとに物語の持つ意味がわかるようになり、その深みにハマって言った。特撮技術の職人技、設定の妙や作り手役者の裏話など、その切り口の多さに懐の深さを感じた。

 

子供の頃に遊んだウルトラマンのソフビ人形たちは、今でも実家の母親の部屋の、ミッキーマウスが描かれた大きい缶の中に入っている。子供の頃、数多くおもちゃは持っていて、大人になるにつれて捨ててしまったりもしたけれど、、あのウルトラマンのソフビ人形たちとゴジラ関連の人形だけはどうしても捨てられなかった。捨てなくてよかったと、今でも心から思っている。大げさに言ってしまえば、あのソフビ人形たちは私の「子供時代=イノセンス」の象徴なのだ。ちょっと理屈っぽい話だけれど。

 

ウルトラマンは、私にとって特別なヒーローだった。おそらく、そういう人は少なくないと思う。

 

さて、「シン・ウルトラマン」である。

 

昨年に予告編が解禁された際は、夜勤の遅い時間に友人知人にLINEを飛ばしまくって狂気乱舞した著者である。迷惑も大迷惑。反省するかぎりだ。でも、現代の技術、作風で新たにウルトラマンを創造するという難題を、予告編を見る限り軽々クリアしている。大興奮の著者は、映画そのものに期待せざるを得なかったのである。子供の頃の自分が見たら、勉強なんて全くせずに四六時中ウルトラマンについて考えていたことだろう。

 

とにかく期待値爆上がり。制作期間も伸びに伸びてやっとみることができた。以下に感想諸々を取り留めもなく書いていこうと思う。おそらく、私情が入りまくるのでちゃんとした文章にはなっていないことと思う。許してほしい。。。

 

時代や世界観設定に関しては、前作「シン・ゴジラ」同様に徹底したリアル志向。「もし現代社会にウルトラマンが出現したら?」という「今流行り」の世界観を下地にして、物語は進行していく。

 

ここで、さっそく「リアル志向」であるが故のハードルが現れる。

リアル志向のSF、ヒーロー物には犯しがたい「掟」というものがある。

 

「ついて良い嘘は一つだけ」という掟である。

 

例えば、「シン・ゴジラ」の場合は「ゴジラ」という嘘だけ。

ダークナイト」の場合は「バットマン」だけ。

 

それ以上に嘘を足せば足すほど、「リアル志向」からは遠くなっていく。

 

「シン・ウルトラマン」の場合はウルトラマンの他に、「禍威獣」と「外星人」という二つの嘘が加わることとなる。

ここをどう回避するか?

 

「シン・ウルトラマン」の場合は、物語全体の構成を「宇宙人による怪奇物」として発展することで、その「重ねられた嘘」を上手く利用できていたと思われる。「初代ウルトラマン」も「SFだけどちょっと怖い」「未来の怪談」という要素が数多くあり、それを今回は上手く踏襲されていたと感じた。この「怪奇」要素は「シン・ゴジラ」にはなかったものだ。

 

全編を通して、「原作ファン」の勘所を要所要所で押さえた作風となっていた。

例えば、夜の都市での、ウルトラマンと「彼そっくりの敵」との戦い。ファンの間では超有名な、予期せずに撮影された名場面(チョーップ! 痛い!の場面)が再現されていたり、、、

 

空を飛ぶ姿が原作のミニチュアウルトラマンのままだったり、、、

 

BGMや効果音も原作そのままに流用していたり、、、

 

所々見せてくれる実相寺アングル、エヴァっぽい撮り方だったり、、、

 

ファンとしてはありがたい話です。

 

 

ただ、ここまで書いておいても今一つ乗り切れなかった自分がいたことも記しておく。

 

この「シン・ウルトラマン」、劇場で見てめっちゃ面白かったし絶対に映画館に観に行くことをお勧めする著者です。

 

でも、正直な感想を書くと「もっとノリたかった」というのが本音である。

 

上述したとおり、ファンの勘所を押さえた作りにはなっているし、原作の「怪奇物テイスト」も見事に踏襲されていると思う。

 

 

でも、「原作が大好きです」以上のものがあったか?

シン・ゴジラ」の時に主人公矢口のような、作り手の気持ちを代弁したような叫びや覚悟が描けられていたか?

 

著者の読みが甘いのかもしれないが、原作に忠実なあまり、そこのところが不明瞭になっていた気がする。

 

サブキャラクターである「滝」が後半に抱える苦悩も、原作ではイデ隊員がやっているし。

 

後半10分の地球の存亡を賭けた戦いも、SF的過ぎて絵面のインパクトに欠ける。イマイチ「うおー!いけー!」ってノリきれない。

 

そして、「好き」が高じすぎたせいか、どうも作り手の「人柄」や「心情」が見えにくい映画になってしまった感が否めないのである。

著者が唯一心を揺さぶられたシーンが、「あなたは外星人なの? 人間なの?」と聞かれるウルトラマン=神永の答えである。

初期ウルトラシリーズのエッセンスが凝縮されたセリフが繰り出されるのだが、そこにこそ「人間」を感じる言葉があった。作り手が「ウルトラシリーズ」から学んだエッセンスを自分の言葉にして、改めて伝えようとする意志が伝わってきた。そのシーンで、唯一作り手の「人柄」が見えたと感じた。

 

私が本作に期待したものは、そういった作り手の「人柄」や「心情」だった。

原作に忠実にやっていただけたことには一ファンとして泣くほど嬉しいところだが、同時に同じウルトラ好きとして、作り手の「あなた」の姿をもっと感じたかったと、思えてならなかった。

 

閑話休題

 

色々書きましたが、本作が大興奮超大作であることは変わりません。

本作を見て、原作「初代ウルトラマン」に興味を持つ方が増え、良質な特撮映画がバンバン作られることを切に願う著者であります!

機会があれば、落ち着いたころに二回目鑑賞しに行こうかな、とも考えています。

ぜひ劇場で、その雄姿を見よ!

 

最後に一言。

 

シン・ピグモン、いつか作ってください、円谷さん。

 

我が家の人気者、ピグモンさん。

 

 

 

 

 

 

 

2022年:ボカコレ、ボカデュオ、ありがとうございました!


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今年のGWはカンピロバクターに胃腸をやられていた著者である。

世間の大型連休の時に体調を崩すと地獄をみることになる。

身もだえるような腹痛、トイレに行った際に見る鮮血、発熱等などの症状を確認しても専門医はお休み。救急外来に行っても痛み止めを処方されるのみ。

仕事場にもご迷惑をおかけすることとなった。申し訳ない限りです。

 

今は腹痛も収まり、PCの前にいる。健康であることの大切さを噛みしめている。

 

 

さて、そんなわけで、

 

近況として最近の活動の話。

 

2022年春のボカコレに「極楽蝶P」名義で参加した。

作品はこちら

 

 

 

 

 


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「DRIVE TO THE LIGHT」。

去年の夏には完成していたのだけれど、色々と調整して初公開となった。

去年は旅に出たくて仕方なかった。休職中に腰の痛みと戦いながら、私はひたすら旅に出ることを考えていた。大学時代に学友たちと車に乗って行った富士山旅行、屋久島。妻と行った長崎、草津等など。

 

創作における「旅」の意味とは、すなわち人生のことだ。新しい出発、未知なるものへの追及、そして、いつか訪れる終わり。

そういうものを、きっとこれからも自分は作り続けるんだろう。

 

 

もう一つ。

 

DTMer兼コスプレイヤー「カヤP」さんの楽曲「花冷えの頃」にギタリストとして参加させていただきました。

 

 


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透明感のある楽曲。アコースティックギターの柔らかさが染み入る。

個人的には「カヤP」さんの曲の中では一番好きかもしれない。

 

 

 

 

さて、ボカコレが終わったのも束の間、次は「ボカデュオ」という祭典が待っていた。

ボカコレが「ボーカロイドの祭典」だったのに対し、「ボカデュオ」は作曲者、歌い手、動画師、ミックス師、絵師が一つのチームを作って作品を投稿するという、先進的なお祭りだった。私は「カヤP」さん率いる「シスエトワール」というチームにギタリストとして参加させて頂いた。

 

 

 


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炸裂する轟音! 揺蕩うようなアコースティックギター! 水面のようなクリーントーン! という自分の得意技を全て使った一曲。今後の指針となりそうだ。

 

ボカデュオに参加して、自分よりお若い世代のクリエーターの方々と仕事ができたのは貴重な体験だった。今回のボカデュオでは、チームによっては統率がとれずに解散、作品が上らないなどのトラブルも絶えなかったようだが、我々シスエトは無事に作品は完成し、アップロードできて何よりである。チームの皆様のお陰で、良い作品が出来上たと思う。

 

 

そんなわけで、ここ最近は立ち止まることなく音楽に携われて嬉しい限りです。

自分の曲を作ることはもちろん、誰かの曲のアレンジやギターサポートも同じくらい好きな著者です。今後とも、音楽のある生活を続けていきたい。

 

 

楽曲編曲、オリジナル音源、BGM、カラオケ音源制作なら楽曲制作事業所「キリカ工房」にお任せください!

 

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去年の夏に「DC展」に行った話。やっぱりバッツは別格だ!

 

 

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去年の夏に六本木ヒルズにて開催!

さて、大ヒット上映中の映画「ザバットマン」の興奮冷めやらぬ著者である。

公開当初に一人で上野御徒町の「TOHOシネマズ」で鑑賞した後、先日妻と二人で錦糸町まで吹き替え版を観に行った。何せ我々夫婦はバッツが大好きなのである。

 

私は元々、バットマンが好きだった。他のヒーローには求めるべくもないダークな面影、ゴシックな世界観、時折SF的なガジェットを見せてくれる懐の深さ、作中に散りばめられる哲学的要素等など、もはや私の好きなものしかない。マジ最高。

 

大好きなバンド「スマッシングパンプキンズ」が主題歌を作ったこともあった(「Mr.フリーズの逆襲」の時ね)。こちらもたまらなくダークで素晴らしかった。今回の「ザバットマン」はこれまた大好きなバンド「ニルヴァーナ」の楽曲がメインテーマに起用されている。

もうね、完っっっ全に俺のためのヒーローなのよ、バッツは! 好きなものの詰め合わせ。こんなもんほっとけるか!

 

で、今回はそんなバットマンを創作し現在でもコミックを出版している「DC」による展覧会「DC展」に行った話をしようと思う。当展覧会は、東京では六本木ヒルズにて夏に開催、現在は名古屋にて開催中だ。東京での開催中に、義理の母から縁あってチケットを四枚も頂いたので、二人で二回も観に行った。ちなみに、当初は私に付き合う形で観に行っていた妻だったが、展覧会が終わるころにはすっかりと「DCファン」になっていた。マジでバッツは最高なので(もちろんスープスもダイアナも素晴らしいぜ!)、改めて同志を増やしたい。興味がある方は感染対応に気を付けて、開催中の名古屋まで行ってきてほしい。

 

では、レポ行ってみよう!

 

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入場すると早速、バットモービルタンブラーが我々をお迎え!

 

ダークナイトトリロジー」に登場したバットモービルタンブラー。実寸大はやはり迫力の一言。まるで戦車、装甲車のよう。劇中でも「Tank!」と叫ばれていた。「リアル」に振り切った「ダークナイトトリロジー」の世界観の中では、バットモービルはこのような姿になるのだな。

 

 

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別角度からもパシャリ。もはやただのオタクになってしまう著者である。

 

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妻撮影。童心に帰る著者。

 

 

この時点では、妻も「ただ夫の趣味に付き合ってあげている」だけで、先にスタスタと歩きまわっていた。

 

が!

 

ここで、とある展示物がバッツ初心者である妻の心を掴む!

 

バートン版の衣装の数々だ!!

 

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ゴシックファンタジーな世界を取り入れた異色作!


ティム・バートンが監督した映画第一作目の「バットマン」。

今でこそ、その後の「バットマン」の基本形となっているが、公開当時はアメコミを読んできた方々からしてみれば、バートン版は「異色」の一言だったそうだ。

主人公ブルース・ウェインマイケル・キートンが演じることにも多くの賛否が寄せられたとか。それもそのはず、ブルース・ウェインという男はプレイボーイ。フランク・ミラー原作の伝説的コミック「ダークナイト・リターンズ」では、正義に燃えるマッチョイムズの権化だ。当時はコメディ映画を主流に活躍していたマイケル・キートンのイメージとは程遠い。

バートンは、「バットマン」というキャラクターを使って私小説を作ってしまった。そこに新しさがあったのだ。

そして、ファンタジーやゴシックロマンを好む私の妻を、観た瞬間に引き付けてしまうという、なんという求心力!

 

 

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こちらは「バットマンリターンズ」のイメージボード。鉛筆画かな? もはや芸術の域!

古典ホラーのような質感。

こういった資料も数多く展示されている。資料的価値を感じる。

 

 

 

 

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著者一番のお気に入り。バッツとロビン。

 

ロビンの末路も気になるところ…。

 

 

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こちらは映画「ジョーカー」のイメージボード。現代では流石に鉛筆画は使用せず。

 

時代は現代へ。

よりリアルに描かれるイメージボード。

 

 

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劇中でのシーンが脳内で再生される。

 

 

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嗚呼、このシーン辛かったな…。

 

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マーゴット・ロビーの当たり役「ハーレイ・クイン」でお馴染みのスーサイドスクワッド!

イメージボードって面白い。企画のかなり早い段階でカット割りやアングルなどの撮影構想が確立されていることがうかがえる。

 

 

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コミックの資料も数多く! こちらはジャスティスリーグ

 

写真を見返してみたけれど、撮った写真の殆どがバッツ関連のものだった。

他にも、スーパーマンワンダーウーマン、スーサイドスクワッド等など、展示物は山ほどあった。なにせ、DCは1939年創刊の、コミック業界の老舗中の老舗である。

DCマニアの皆様は、その90年近くある歴史を、自分の人生をかけて追及しているわけである。当然、資料も膨大なものになる。すごいよね。

 

バッツ以外にも、もっと撮っておけばよかったなぁ。

 

パンフレットも購入し帰宅。前述したとおり、我々は二回も観に行ったが、個人的にはもう一回観に行っても良いと思っている。東京在住の我らにとって、名古屋は決して近くはないのだけどね。

 

そんなわけで、DC展は最高だった。

映画「ザバットマン」を観た今、また新たな感慨が浮かんできそうな気もする。

我らが闇の騎士を、これからも応援していきたい。

 

 

 

 

番外編。

 

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ご存じ我らがジョーカーさん。

新作でもラストに匂わせていた、みんな大好きジョーカーさん。やっぱり最終的にはこいつにラスボスを頼むしかないのかねぇ。それはそれで、ちょい寂しい気もする…。

 

カレンダーマンやらマッドハッターやら、まだまだヴィランは数多くいるのだけれどね。。。