アナログプレイヤーがやってきた!
さて、年末である。
一般企業に勤めている常勤社員の人々はボーナス時期、バーゲンセールも数多く買い物に大忙しだ。
今年は嫁さんとはプレゼント交換を実施。僕の方からは嫁さんにクリスマス限定品のコスメをプレゼントしたのだけれど、お返しにアナログプレイヤーを買ってもらった。
HOFEINZのアナログプレイヤーだ。
昔からレコードには興味があったのだけれど、なかなかきっかけがなくて買う機会を逃していた。電気屋さんに行っても高価なものばかりだし、揃えるものもターンテーブルの他にもアンプやら何やら色々あるし、仕組みもわかりづらい。参入障壁が高いイメージがあった。
そう思っていたにも関わらず、僕がこの世で一番好きなバンド「スマッシング・パンプキンズ」がアナログ限定で作品をリリースする際は、プレイヤーが無いにも関わらず購入したり、実家で引っ越しをする際に母親が処分しようとしていた「ハイファイセット」や「ジャニス・イアン」のレコードを譲り受けたりしていて、プレイヤーが無いにも関わらずレコードだけはやたら持っていたのだった。「いつか必ずプレイヤーを買おう」と頭では考えていた。
満を持してのプレイヤー購入である。HOFEINZのプレイヤーはスピーカー内蔵なので、これ一つ買えば聴くことができる。高価な買い物、嫁さんには感謝である。
レコードの音を聞くのは人生初。針をゆっくり落して再生された温かみのある音に、素直に感動した。
轟音ギターがCDよりも柔らかく、ギターソロも太く存在感を持って聴こえてくる。
B面のアコースティックギター一本の弾き語り曲は、本当にすぐそばで演奏してくれているかのようだった。
レコードの盤面は大きくて、表現する内容に迫力が出る。聴覚だけでなく、視覚による表現力も大きい。久しぶりだ。音楽でこんなにも楽しめるのは!10代の時のようだ。
いつの間にか、僕にとっての音楽はmp3プレイヤーで通勤中に聴くだけの存在になっていた。ジャケットやブックレット、歌詞カードを流し読みして、CDをパソコンに取り込んだら後はクリアケースの中に放っているだけのものだった。
目の前でターンテーブルに乗って再生されている音楽を聴いたとき、懐かしい気分になった。久々に音楽と「対面」した気がした。ジャケットを眺めながら、流れてくる音色に聴き入る。そうだよ、これだよ! 音楽は、もっとこんな風に聴くべきなんだよ! 昔はそうしていたでしょ!と。
勢い余ってスマパンのアルバム「メロンコリー」のアナログ盤を購入した。
Mellon Collie & the Infinite Sadness [12 inch Analog]
- アーティスト:Smashing Pumpkins
- 出版社/メーカー: Virgin Records Us
- 発売日: 2012/12/03
- メディア: LP Record
今朝届いたのだけれど、これはヤバすぎる!
スマパンは世界観重視のアーティスティックなバンド。音楽のみならず、フォトセッション、イラストなど表現は多岐に渡る。そんなアーティスティックなバンドとアナログ盤の大きなジャケットは相性バッチリである。
見てよこの大判のイラストの数々!
中身を開けた途端に「うわぁ!」とうめき声をあげてしまった著者である。もうホント最高! 彼らの音楽に夢中になっていた10代の頃を思い出した。本当に好きでよかった、スマパン。
そんなわけで、アナログレコード熱は当分収まる気配がない。他にも、母がくれた「ハイファイセット」、嫁さんが実家の義理父から借りてきた「イーグルス」や「アメリカ」、「メラニー」等も聴いている。楽しくて仕方ない。先日からカセットテープMTRを買ったりと時代と逆行するかのようにアナログに回帰してしまっている著者である。クリアとは言えないが温かみのある音が癖になる。まだまだ楽しい日々は続きそうだ。