京都へ向かう。S氏との再会。
3月初頭のことである。
我々の音楽活動におけるマネージャー的存在「S氏」が住む京都へと訪れた。
昨年の夏の終わりに、30年以上にわたって生まれ育った東京を離れ、京都へと旅立ったS氏。LINEの投稿を見る限り、京都ライフと初めての一人暮らしを満喫しているようだったが、真相やいかに。私は新幹線に飛び乗り、京都へと一人向かうのだった。
改札にて感動の再会もつかの間、電車の関係で我々はダッシュを余儀なくされたのだった。我々が向かったのは、京都観光地の最南端である宇治市。山河が作り出す景色は、さながら俳句や短歌の世界のようだ。
平等院鳳凰堂にて。
横からの構図も美しい。
休日に京都市内を徒歩で歩き回り、名所を知り尽くしたS氏。案内に無駄がない。
彼がいなかったら気づくことのなかった発見や、出会えなかったおいしいものなどが沢山あった。さすが、自分の好きなものに対しては全く手を抜かない男である。
修学旅行コースではあるが、大人になってからめぐると新たな発見がある。
しかし、美しい。山や木と、寺という人工物が見事に調和する。
古都京都の魅力は、やはり徒歩でないと見えてこない。
町屋や長屋がひしめく市街。ロマンを感じる街並み。
縁切り神社に恐れを抱き、そのまま平安神宮へ。
イベント自粛とはいえ、人々はちらほらいらっしゃる。
S氏のおかげで無理なく効率よく散策できた。ご自宅にまでお邪魔してしまったし、お土産も沢山持たせてくださった。交通費やら昼ご飯も頂いてしまった。相変わらずお世話になりっぱなしだ。
元気な姿を見れて安心した。変わらず器用な男である。これからも京都ライフを楽しんでいただきたい。
ありがとう、S氏! 感謝です! また遊びにいきます!