極楽記録

BGM制作受け付け中! BGM制作事業「キリカ工房」の主、ソロユニット「極楽蝶」の中の人、ユニット「キリカ」のギターとコンポーザー、弾き語りアーティスト、サポートギタリスト、編曲者のサエキの記録

5年ぶりにバンド「dropsfilm」のメンバーと会った話。「君のことは忘れないよ! 君のことだって覚えてる!」

2014年開催のイベント「夜の音楽隊vol.2」にて。

 

久々にバンド「dropsfilm」メンバーと会ってきた。皆さまお変わりなくお過ごしで。

最後に会ったのが2017年の私の結婚式の時。お忙しい中メンバーの皆さまにはご列席頂けてとても心強かった。

そんな結婚式から5年ぶりの再会、と言っても私は式当日、バタバタと動き回っていたため皆さまとはまともにお話できず。体感としては「疎遠」と言って良いほどだった。そんなわけで、本人たちに会うまでは微妙に緊張していた。

 

今回の再会、きっかけは私から皆に声を掛けた。

活動中だった7年前、私は「金庫番」だったため、皆から徴収した活動費を5万円近く所持していた。活動費が入っている使い古された茶色いルイ・ヴィトンの財布の中に、大量のレシートと共に札束が雑多に収まっている。

コロナがまた再び猛威をふるうかもしれない今、このお金をこのまま自分だけが所持して良いものではない。不慮の事故に見舞われるかもしれないし、大規模地震が起きる可能性も否定できない。最近では年齢のせいか、人間ドックで所見も見つかったりもする著者である。メンバーには会えるうちに会って、お金を分配しておくべきだと思った。

 

加えて、ボーカルの山村さんからはフェンダーストラトギターを7年近く借りっぱなし。他にも漫画やらエフェクターやら、ベースのコウタ君にも小説等など、、、

不義理も良いところである。借りてるものをちゃんとお返ししなければ、と思っていた。

 

しかし、ルイ・ヴィトンの財布の中にあるレシートやらメモ書きなどを見ていると、懐かしさが込み上げてくる。

「CD売り上げ一枚、1000円」やら「ヤマムラさん、コウタ君、〇月分入金、+20000円」等など…。

 

当時を思い出すと、とにかく眠たかった記憶がある。早朝からカフェで働き、大量の機材を持ったままスタジオに行く。そのまま5時間ほど練習やら創作、ミーティング。

 

思うような結果が出ず、とにかく大変だった。自分の才能をあまり信じ切れていなかったこともあった。迷いながらの日々だったし結果は出ることは殆どなかった。

でも、印字の薄くなったレシートやメモ書きを見ると「これでも必死で頑張っていたんだな」と思えた。

 

「同じ志を持った仲間たちと、創作活動をする。クリエイティブなものに本気で取り組む」

 

こんな体験は貴重だと思う。誰でも経験できることではない。今となっては、あの日々は私の貴重な財産だ。

 

しかし、5年ぶりの再会だったのに、メンバー間で話す内容が活動してた時期と変わらない。相変わらず映画や音楽の話。しいて言えば、年取ったせいか健康の話が出始めたくらいか。ちゃんと成長してるはずなんだが、会って話すと当時の感覚に戻ってしまう不思議。

 

お互い生活環境も変わってきてるし、気軽に「またやろうよ」とは言えない状況なのだけれど、これからもまたゆるく繋がっていられればと思う。

 

 

さて、最後に我々「dropsfilm」の軌跡をば!

 

「夜の海賊」MV

 

 

皆で宝箱や髑髏の置物等の小道具を買ってきて、iphoneで撮影した作品。

物作りっていうのは、意外と地味な作業なのだ。

 

 

 

現存する「soundcloud」ページ。

 

soundcloud.com

 

上記にて楽曲が聴けます。

思えば、「商品」として考えると、巷で流れている音楽のように刺激的で中毒性のあるものではなかったかもしれない。でも、このバンドには「売り物」とは違う、繊細さがあったと思う。

自分で言うのも変だけど、良いバンドだよ、本当に。

 

では、dropsfilmの皆さま、またお会いしましょう!