極楽記録

BGM制作受け付け中! BGM制作事業「キリカ工房」の主、ソロユニット「極楽蝶」の中の人、ユニット「キリカ」のギターとコンポーザー、弾き語りアーティスト、サポートギタリスト、編曲者のサエキの記録

ボカコレ2022秋 ありがとうございました!

ニコニコ動画ボーカロイド祭典「ボカコレ2022秋」にて、極楽蝶P名義で新曲を発表しました。

ご視聴くださいました皆様、本当にありがとうございました!

ボカコレでの初投稿より早2年、今回を持ちまして、私、極楽蝶Pはルーキー(新人枠)から外れることとなります。

ルーキーから外れると途端に再生数が落ちるともっぱら噂のボカコレですが、極楽蝶Pに関してはそもそも再生数をそこまで意識して曲作りしていないので、ルーキーでなくなったとしてもボカコレには変わらず参戦するつもりでいます。

 

 


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イラストは新進気鋭のイラストレーターイオさんにお願いして描いて頂いた。

イオさんとイオさんの旦那さんとは、以前働いていた職場で大変良くしていただき、今も連絡を取らせて頂いたりしている。思えば、在職中は夜勤明けに三人で昼ご飯を食べに行ったり、カラオケに行ったりして楽しい時間を過ごさせて頂いた。あの日々を懐かしく思う。

 

こちらの要望通り、シンプルでありながら奥の深い絵を描いてくださった。不思議なイラストで、左右反転すると空の奥行き感が一層深くなる。動画編集の際、すごくスムーズに作業ができた。感謝です!

 

イオ*さんのインスタグラムはこちら!

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さて、ここからは曲についてのちょっと長い独り言。。。

つらつらと思うままに書いていく。退屈御免。

 

タイトルについて。

「keep rising!」。「上がり続けろ!」という意味で書いたけれど、そういう意味ならば「keep it rise on!」の方が英語として正しいのだろうか? わからん…。英語は難しい。

ここ一年ほど、毎晩寝る前に英語の勉強をしているのだけれど、やっぱり英語は簡単ではない。学生時代から数えると、英語はもう何年も勉強しているのだけれど…。勉強自体はとても楽しいんだけどね。

 

今回の曲は「勝てなくても負けない」「あきらめずに、最後まで立ち続ける」というのがテーマだった。

数年前に、シルベスタ・スタローンの名作映画「ロッキー」を観て、このテーマを思いつき、いつか曲の題材にしようと考え続けていた。

人生というのは理不尽なことの連続だ。勝てない戦いばかりを強いられるし、自分の力だけではどうにもならないことがあまりにも多い。例えばコロナとか、円安とか、30年以上続く日本経済の不況とか、低賃金とか、戦争とか、その他の抑圧諸々…。

映画「ロッキー」の主人公も、そんな抑圧まみれの人生を送っていた。物語の最後、彼は自分より遥かに格上のチャンピオンに対して「勝てない戦い」を強いられる。しかし、ロッキーはそんな戦いの中、相手選手に何発殴られても、最後まで立ち続けたのだった。結果は判定負け。しかし、どんなに辛くてもロッキーは痛みに耐え抜いたのだ。

 

それまで、「ロッキー」という映画をジョークとしてしか知らなかった私は、エンドロールを眺めながら心を震わせている自分に気が付いた。「もっと早くこの映画に出会いたかった」と、心の底から思った。

そんなわけで、歌詞に出てくる「waste of life」という一節は、映画「ロッキー」に出てくるセリフそのままである。

 

もう一つ言えば、「strike again」という一節も、アメコミヒーロー「バットマン」の名作「ダークナイト ストライクスアゲイン」からの引用だ。

 

サウンドエレキギターを主体にして、猛々しさと繊細さの両方を追及した。

荒々しい轟音と、透き通るようなクリーントーン。ギタリストとしての私が一番こだわっていることがその二つの両極性だったりする。

 

動画編集について。

ブロック体のアルファベットを大写しで登場させる演出は、フランス映画の巨匠ゴダールのオマージュ。ゴダールは先日、スイスの自宅にて自殺ほう助によってこの世を去ってしまった。ここ数日、私は彼の死に対してやりきれないものを感じている。

 

そんなわけで、自分の「好き」を詰め込んだ一曲、自分で聴いてて楽しくて仕方ない。世話がない。

また繰り返し聞いていこう。

 

そして最後、繰り返しになりますが、聴いてくださった皆様、本当にありがとうございました!