極楽記録

ソロユニット「極楽蝶」の中の人、ユニット「キリカ」のギター、「森のシンガーソングライター証」氏のサポートギタリストのサエキの記録

そもそも我々日本人はどの程度ハリウッド映画を理解できているのか?問題。

 

大見栄を切ったタイトルである。

 

近頃は映画の話ばかり書いている私。映画は寝ても覚めても大好きだ。

ちょっと前までいい歳して「映画をみない大人は人としてダメだ」と割と本気で思っていた。

でも、最近気が付いたのだけれど自分に限って言えば、映画ばかり見ていたせいか、碌な大人になれていない気がする。周りの映画好きを見ても、まあ似たようなモンだべな。まあでも、こういう人生しか送れないし、それはそれで祝福したいものである。万歳三唱雨あられ

 

さてさて、そんな寝ても覚めても好きな映画なのだが、最近少し映画とは別の、アメリカにまつわる調べものなどをしているうちに色々と思うことがあった。

ハリウッド映画というのは「世界」を市場にして制作されるものである。アメリカ映画でも、例えばウディ・アレンが作るようなアート系の、アレン氏の地元ニューヨークが舞台となる映画は殆ど「アメリカ人向け」の映画として作られているのだとか。

そんな、世界規模の市場を有するハリウッド映画だけれども、どうも文化的背景を共有しない日本人には本当の意味で伝わっていないことが多いように感じる。予備知識がないとわかりづらいものが多数存在するように思う。今回はその辺の「日本人が共有しづらい部分」を一つ一つ見ていこうと思う。

 

 

元ネタが聖書からの引用

 

f:id:kt6453:20191017231923j:plain

モーゼの十戒 海ばっかーん! そこに住んでた魚やイカや貝はどうすんだよ

はい、これね、本当に多い。宗教映画じゃなくてもあるからね。

スーパーマンは元ネタがモーゼ。ついでに言えば、かの有名な桃太郎さんも。

川に流された赤ん坊が流れ着いた先で育てられ、超人的な力を発揮して英雄となる。

一緒なんですよ、これ。不思議ですね。スーパーマンは著作者がユダヤ人っていうのもあるんだってね。ユダヤの方々にとってモーゼは偉大ですからね。

 

 

前回記事にした「ブレードランナー」でも、キリスト教的イメージは頻回登場した。

レプリカントリーダーのロイ・バッティが、自分の手のひらを釘で刺したりするのだけれど、こんなのはもう超有名なキリストの暗喩。聖痕ってやつね。

 

f:id:kt6453:20191017232602j:plain

キリストは人の罪を清めるために十字架に架けられる

ロイ・バッティ(レプリカント)は人間の欲望によって産まれた存在。

そんな彼が人間の罪を背負ったまま死ぬ。そして、主人公デッカードは救われるのである。まあ、デッカードも「レプリカント説」あるけどね。

 

f:id:kt6453:20191017233245j:plain

屋上からデッカードを見下ろす様は、堕天使アザゼルのよう。

ロイが堕天使アザゼルなら、デッカードはいけにえのヤギなのだろうか。

いずれにせよ、「ブレードランナー」に関しては聖書から推察するに「許されるためのものがたり」と説くこともあるいは可能。

 

 

もう一つ、これまた有名な「ターミネーター」の話。

これはもうヒントありすぎるよね。人類の救世主ジョン・コナーのイニシャルはJC(ジーザス・クライスト)。母であるサラ・コナーは、未来からやってきた男カイル・リースと恋に落ち、救世主を産む。

「未来から来た男=存在しないはずの男」だとすれば、「ターミネーター」は聖母マリア処女懐胎の話となる。

サラはシリーズ3、4には登場しないし、5作目では登場するも語り部はカイルに譲ってしまっているが、そもそも上記の説が正しいのであれば、「ターミネーター」の主人公はマリア様=サラでなくてはならないわけ。

f:id:kt6453:20191017234616j:plain

これが現代のマリア様です。キャメロンの映画は女が強い

 

随所随所に聖書モチーフが登場するハリウッド映画。というか、聖書ってそんな感じで形を変えながら数千年に渡って何度も作品のモチーフにされているわけだから、単純に読み物として優れているってことだよね。時を超越した最高のエンターテインメント作品! 聖書は偉大なり! 俺持ってないけど! 仏教徒だけど!

 

 

 

アメリカの政治的背景

 

お次はこちら。アメリカの二大政党である民主党共和党の違い、分かる方います? 

殆どいませんよね。日本の方では。

説明するときに便利なのは、アメリカの二大ヒーローに例えること。

 

まずは共和党代表ヒーロー「バットマン」!

f:id:kt6453:20191017235622j:plain

我らがダークナイト! 必要ならば権力とも戦う熱いヤツ!

共和党の理念とは、「力あるもの(金持ち、権力者)が世の中を良くしていくべきだ」というもの。アメリカでは「才能」や「能力」は神が与えてくれたものだから、与えられた者はその「才能」や「能力」を使って社会に貢献しなければならない、という考え方がある。日本じゃなかなか馴染みの薄い考え方かもね…。

そして、共和党の最大の特徴は「国家に依存しない」ということ。

国や政府が悪政を働いたら、彼らは銃を取って戦うのである。実際、アメリカでは「革命の自由」が保証されているのだとか。共和党員が「銃規制」に反対する理由がそれ。銃がないと戦えないからね。おかげでアメリカは近年大変なことになっているけど…。

バットマンは金持ちの権力者、法を犯してまで自警活動を繰り広げる。これと対極に位置するのがこの男…↓

 

 

そして、今度は民主党代表「スーパーマン」!

f:id:kt6453:20191018000704j:plain

スーパーマンは「アメリカのために」戦うナショナルヒーロー

「何でも国が管理すりゃ良いんだよ」が信条の民主党

市場、経済、福祉に至るまで、全てを国家が管理し、「大きな政府を目指す」という考え。とりわけ、福祉政策においては成果を上げてきている印象がありますが、どうでしょう? オバマ政権の時は今ほどグラグラしてなかったような気がしますが…

 

ただね、スーパーマンってこの人、政府の犬なんですよ。

冷戦中はアメリカに肩入れしてソ連と戦ってたり…無敵のヒーローが、ですよ?

それを「あのやろー間違ってる!許さねー!」って言ってるのがバットマンなわけです。

そして、両者は対立する、と。

f:id:kt6453:20191018001641j:plain

対立する二つの正義!

こういうの、アメリカの政治的背景を知らない人からしてみれば「ただの子供向けヒーローの対決モノ」に過ぎないのかもしれないけれど、アメコミって「正義について」の考察が色々と深いんですよ。さすがアメリカ。

 

近年、「アベンジャーズ」の方でも「シビルウォー」っていうのがやってましたよね。

あれもアイアンマンを民主党キャプテンアメリカ共和党と考えることができるかと。

正義の味方同士で内輪もめである。やっぱり理想が高すぎると揉めるしかなくなるのかね? 

f:id:kt6453:20191018002410j:plain

両者入り乱れ! 

さてさて、こんな感じであっという間に2500字を越えました。

まとめてみると、ハリウッド映画を本当に理解して楽しむためには文化的、歴史的背景を知識として知っておく必要があるということ。

まあ、そんなの知らなくても十分面白いっていうのもハリウッド映画の魅力でもあるのだけれどね。

今回はSF映画とヒーロー映画に絞って考察してみましたが、他ジャンルの映画でも色々とありそうですな。

皆さま、良い映画ライフを!!

 

 

 

 

ブレードランナーのIMAX上映を観た、という話。

 

 

さてさて、そろそろブレランの話をしようか。

前回書いた記事のせいで、最近このブログを開くといつも「ホアキン・ジョーカー」の拡大画像が飛び出してくる。物凄い映画だったんだけど、重い映画だったしそろそろ気分転換したいのが本音…。アクセス解析のためにこのブログを開くといつもホアキン・ジョーカーのドアップを見なければならないのも辛いのよ、私も、マジで。

 

というわけで、「ジョーカー」よりも2週間ほど前に観た「ブレードランナー IMAX」の話をします。1982年上映の映画とは思えなかった。退廃した世界観に没入してきた著者である。ディストピア世界に浸れるなんて夢のようだ(映画の中だけね、現実のディストピアは絶対嫌だ)。

 

 

f:id:kt6453:20191009234717j:plain

最高にカッコいい! 来場者特典でこれと同じデザインのポスターを貰ったよ!

 

僕が「ブレードランナー」を初めて観たのは、6年前の29歳の時。鑑賞当時は猛烈な眠気に襲われた記憶がある。作中に出てくる映像の一つ一つに既視感を覚えた。それもそのはず。この映画のヴィジュアルイメージや世界観って、色々なところでマネされているのだ。

 

これなんかは1993年にコカ・コーラが制作したCMなんだけれど、思いっきりブレードランナーしちゃってる。


コカ・コーラ CM: Blade Runner 1993 HD

 

それに、僕はブレードランナーを観るはるか昔に、同じリドリー・スコット監督の映画「ブラックレイン」の方を先に観てしまっていたので、尚更既視感を覚えざるを得なかった。

 


ブラック・レイン劇場予告編

 

これもすごい映画だったね。松田優作扮する佐藤は「自国の価値を捨てて変貌していく日本」の象徴。ヤクザの偉いさんは「旧態依然とする日本」の象徴。

そして、ヘンテコニッポン描写ね。農民がサブマシンガン撃ってくるとか、こりゃ誤解を産むよ。

 

そんなわけで、初見の頃は全然ハマらなかったブレードランナー。僕がこの映画の魅力に気づいたのは、原作である「アンドロイドは電気羊の夢を見るか」を読んだ後だった。原作と映画ではあまりに内容が違うのだけど、原作を読むことでアンドロイド=レプリカントの持つ「よくできた偽物」という概念について考えさせられたからだった。

 

そして、夏ごろに「IMAX上映決定、二週間限定!」の報せを妻から聞いて飛び上がった。

「必ず観なければ! いや、体感しなければ!」と思いながらも多忙を極める日常。結局鑑賞できたのは上映最終日の夕方というギリギリ感。品川のIMAXシアターにて、仕事終わりに鑑賞した。

 

冒頭の「2019年 ロサンゼルス」の映像から早くもぶっ飛ばされた。


Vangelis - Blade Runner - Main Titles - Los Angeles Nov 2019

 

当時はCGなんてものはなく、光学合成とミニチュア特撮が主流である。

IMAXの高画質で大画面で体感すると、本当に自分がこの世界に没入したような感覚に陥った。鑑賞中に、観光客か何かのように思わず首をキョロキョロと揺れ動かしてしまった著者である。ホバーカー「スピナー」が頭の左上を通り過ぎていく時には鳥肌が立った。これが38年前に撮影された映像である。なんという高画質!

40年近く前に撮影した素材をよくぞここまで!と膝を叩いた。CGと違い、リアルな質感。加えて、色合いもどことなく懐かしい。

技術革新も素晴らしいのだけれど、その技術に耐えられる素材の方にも凄みを感じる。

ハリソン・フォードの顔のアップだって毛穴がくっきり見える。こんな解像度良いのかよ! フィルムで撮ってるはずなのに、なんという解像度! 現代の映画と比較しても、まったく遜色ない。「40年近く前の映画だから」と、多少脳内補正するつもりで見に行った私であったが、それも全て杞憂に終わってしまった。そりゃそうだ。当時最高級の機材で撮影したものである。でも、もしかすると今の映画よりも画質良かったりもするかもね。そう思わざるを得ないほど迫力があった。

 

美しい映像美もさることながら、やはり「ブレードランナー」の最たる魅力は謎だらけのシナリオだろう。

後半の主人公デッカードとロイ・バッティの戦いの謎めいた演出は、今でも深く考えさせられてしまうほどに深みがある。途中、自分の手のひらにキリストのように釘を刺すバッティ、堕天使アザゼルのように建物の屋根からデッカードを見下ろすバッティ。

デッカードとバッティは表裏一体なのだろうか。そして、デッカードが夢見たユニコーンの意味とは…。

 

夢のような映像美に心躍らされた2時間だった。IMAXは楽しい。映画の世界に入っていける。「ブレードランナーの世界に浸ってみたい」という僕の夢が、IMAX上映という形で叶ってしまった。またIMAX上映するときは必ず観に行く。そう思わされる「体験」だった。

 

 

 

 

 

 

映画「ジョーカー」鑑賞。バットマンでは救えないヴィランたち。

 

f:id:kt6453:20191004155209j:plain

パンフレット。永久保存確定ですな。

公開初日、平日の午前中だというのに劇場はほぼ満員。劇場に向かう前にオンラインでチケット予約をしていて正解だった。

DCやマーベルなど、ハリウッドでも大流行りのアメコミものではあるけれど、バットマンやスーパーマンが登場する映画ならここまでの集客力はなかっただろう。

ヒーローが出てきてボカスカ殴るだけの映画は他にも山ほどある。そういうのは熱心なアメコミファンに任せておけば良い。

 

前評判や予告編でアピールされ続けていたことだが、本映画は「アメコミ映画」の皮をまとった社会派映画である。例を挙げるなら「タクシードライバー」、チャップリンの「モダンタイムズ」。うまくいけばいけば映画史に残る作品となる。そして、重厚で陰鬱な予告編を見る限り、それは「うまくいっている」と確信できる。

 

つまり、「映画ファン」を自称するなら「絶対観なければならない映画」なわけだ。

そして、私は貴重な休日で滅多にしない「早起き」をして、TOHOシネマズ上野まで向かったわけである。コミックファンのみならず、映画ファンまで巻き込んだ本作の全貌をこの目で観た。

 

パンフレットを参考に、あらすじを少し書いておく。

 

舞台は1980年代初頭のゴッサムシティ。

不況にあえぐゴッサムシティでは、清掃局のストによって町中がゴミの山、貧富の差が拡大し犯罪が横行。

コメディアン派遣業で日銭を稼ぐ主人公アーサー。

彼は脳機能損傷によって緊張すると笑いが止まらなくなるという持病を抱え、精神科セラピーに通って薬を処方される日々を送っている。

ゴッサムの治安悪化の中、彼も仕事中に不良グループから暴行を受けるなどの被害に遭遇する。

老朽化したアパートで要介護の母と二人暮らしで、母は思い立つとすぐ地元の有力者トーマス・ウェイン氏に手紙を送っている。「30年前に、ウェインさんの元で働いていたの。今の私たちを見たら、彼が私たちを見捨てるはずがない」。貧困に苦しむ母の唯一の希望が、ウェイン氏に手紙を書くことだった。

派遣先の小児病棟でピストルを落としたことが原因で、アーサーは派遣業を解雇される。

その後、電車の中でウェイン証券の男たち3人が一人の女をからかっている場面に遭遇する。ピエロメイクのアーサーは笑いが止まらなくなり、それを見られて男3人に暴行され、発作的に持っていたピストルで3人を射殺。

 

“正体不明のピエロ男が、富裕層の証券マン3人を殺害”

 

この出来事がきっかけで、「ピエロの殺人者」は街の困窮者から英雄視され、ゴッサム中が「金持ちを殺せ」というスローガンであふれ、ピエロマスクをかぶった集団が各地で発生する。

市の財政難のため福祉サービスは閉鎖され、セラピーに通うことも薬を処方されることもできなくなったアーサーは、更なる狂気の淵へと落ちていく。

 

 

 

貧富の格差、障害者への無理解と無関心、虐待がどれほど人間を追い詰めるのか。

そして、本映画で描かれる荒れ果てたゴッサムシティの様子は、今ある現実社会と大きく重なる。日本以上に格差のあるアメリカなんかは特にそうだろう。「国民皆保険」じゃないしね、日本みたいに。福祉サービスの停止なんて、考えただけでも恐ろしい。

 

そういった状況で生まれてくる「悪」(というか、悪と呼ばれるもの)に対して、自警のバットマンはどれだけのことができるのか。

夜な夜な蝙蝠の恰好をして、潤沢な資金を使って揃えた兵器でヴィランたちを暴行し、刑務所に送り込む。

そんなことを無限にやっていても、はっきり言って埒が明かない。問題の根本を野放しにする限り、「悪」は生まれ続ける。その兵器を作った金を使って社会福祉事業や寄付を行った方がよっぽど「悪」の根絶につながるだろう。

何より、ジョーカーのような「悪」を生み出しているのは、彼らの声に関心を持たず私腹ばかり肥やしている「有力者」=バットマンたちではないか。

物語中盤、ウェイン証券の3人組に暴行されているジョーカーが彼らを射殺したとき、妙なカタルシスを覚えてしまった自分がいた。「金持ちを殺せ」というスローガンにも同様だ。

 

アーサーがウェイン氏の邸宅を訪れるシーンが印象的だった。

塀に囲まれたウェイン氏の邸宅。塀のすぐそばに、小ぎれいな恰好をした幼いブルース(のちのバットマン)がいる。塀の中にいる人間たちは塀の外にいる人間には関心など持たない。貧困に苦しんでいても、障害の無理解に生きづらい思いをしていても、「あっちに行け。近づくな」と言う以外、アーサーにかける言葉はない。

 

しかし、視点を大きくすれば、我々も加害者だ。例えば、これを読んでいる人の中で、中東の貧困に対して関心を持っている人間がひとりでもいるだろうか? 

いつぞや、フランスでテロ事件が起きたときにフェイスブック上でプロフィールアイコンをフランス国旗色に加工するのが流行った。しかし、シリアで空爆が起きてもだれ一人としてアイコンをシリア国旗色に加工する人はいなかった。

つまりこれは言うなれば、フランスは塀の「こちら側」で、シリアやイラクは「あちら側」だという無意識の理解だし、我々は「あちら側」の人々のことなど気にもしていないということの証明なのだ。

視点を広げれば、我々も「無関心」に支配された加害者である。誰も怒れる立場にはないのかもしれない。

 

 

911以降、ヒーロー映画において「正義」を描くことは難しくなっている。

現実世界では、自警のヒーローが悪を殴るだけでは解決できない問題が多いし、なによりも悪を生み出しているのが我々の社会だからだ。

本映画「ジョーカー」は、ジョーカーという一人のヴィランの誕生を描くことで、逆説的に「ヒーローが本来、何をしなければならなかったのか」を描くことに成功している。物語終盤でバットマン誕生のきっかけが描かれるが(ファンサービスかもね)、物語をここまで観てきた人間なら皆思うはずである、バットマンは無力であると。

 

富と名声、権力を持ったものの責務とは何か。

力を持ったものが果たさなければならない社会的正義とは何か。

 

新たなヒーロー像が求められる。

 

 

「デスペラード」、「ベンチュラハイウェイ」、名曲たち。

イーグルスの「デスペラード」をよく聴いている。

義理父のバンドでよく演奏されるのだけれど、先日の軽井沢ライブを見た後で妻が「私も歌いたいのでギターを弾いてほしい」と言ってきた。

歌詞カードとコード譜を義理父から頂き、練習している。

 

しかし参ったな。デスペラードって「ならず者」という意味だし、てっきりギャングやチンピラの孤独を唄った歌だと思っていた。アントニオ・バンデラス主演の同名の映画の影響もあったし。

 

よくよく歌詞を読んでみると、まったくそんなことはない。

どちらかというと、ふさぎ込んでしまって外に出られなくなっている友人を励ますような歌だ。訳詞を見てると泣けてくる。

 

ふさぎこんでいる「ならず者」に対してこの歌詞の主人公は「フェンスを降りて、ドアを開けるんだ」「誰かに愛されるために行け」と促す。

他にも「ダイヤよりもハートのクイーンを選べ(お金よりも愛を選べ、の暗喩)」、「君のテーブルの上には素晴らしいものが沢山あるだろ?」、「手に入らないものばかり欲しがるなよ」等など、思わずはっとさせられる名言の連続。

 

「ならず者」って訳すのは変だね。「悩める友」みたいな風に訳した方が良いのかも。ちょっと古臭い言い方だけれど。

 


Desperado - Eagles

 

 

義理父たちのバンドが演奏する曲の中での僕のお気に入りはこの曲。

 

Ventura Highway

 

前半のギターフレーズ、メジャーセブンスコードの爽やかさが印象的。

旅人に語り掛けるような歌詞。中盤から疾走感に乗ってしっかりと助走を取り、「Did,did~」のスキャットの部分で一気に広がりを持たせる。

青い空と渇いた荒野、流れる車窓を連想させる。

こういう、風景を連想させる曲が好きだ。ヘッドフォンを付けたまま別の次元に行ける気がする。巷じゃラヴソングばかりでこういう曲が少ないからね。

 

名曲揃いのフォークロック。まだまだ出会えていない曲がありそうだ。

 

 

 

 

60~70年代カルチャーへの思い。

 

義理の父の影響で、最近は60~70年代の音楽史を振り返ることが多い。

学生の頃からこの時代に興味関心があった著者であるが、最近改めて振り返る機会が多かったので、備忘録的にこのブログに記しておこうと思う。

 

今よりも音楽が娯楽の大部分を占めていた60~70年代。若者がこぞってアコースティックギターを弾き、レコードを聴いていた時代。

ベトナム戦争、ヒッピー、カウンターカルチャーの創生など、世界情勢が激動を迎えるのと比例して、文化の方も爆発的に多様化した時代だった。

 

音楽や映画を見ているとわかるのだけれど、この時代の若者は本気で大人と戦っていたんだよな。作品を鑑賞していると、思わぬところで「大人と同じことはやらねぇぞ!」という意思を見つけてしまう。

 

長く伸ばしたブロンド髪のニール・ヤングは、ギター一本と歌で世界と対峙した。

ゴダールは三脚からキャメラを外し、手持ちカメラで作品を作り続けた。

ヤクでヨレヨレのウィリアム・バロウズは、ヨレヨレのまんま頭の中の支離滅裂な散文を書きなぐり「裸のランチ」を出版した。

 

共通しているのは「今までのやり方」を完全に否定していることだ。

「大人社会」を完全に拒否している。「あいつらは戦争ばかりしている」と。

 

ジミヘンの切り裂くようなギターが鳴り響いたウッドストックフェスティバルで頂点を迎えたヒッピーカルチャー。「俺たちには音楽があればいいんだ」と、一体感を覚えた若者たち。思えば、ヒッピーたちの言う「ラヴ&ピース」は、ウッドストックを生で体験した世代からしてみれば決して「夢物語」ではなかったんだよな。

 

「30代以上のやつらを信じるな」

「資本主義はブルジョアの搾取だ」

社会主義こそが平和をもたらすんだ」

「物質ではなく精神の豊かさを目指せ」

 

共産主義闘争、コミューンの形成、新興宗教の台頭。。。

 

時代は現在、2020年を迎えようとしている。60~70年代はすっかり「大昔」になってしまった。再考する人々は非常に少ない。でも、遡って歴史を学んでと感慨深い事象が数多く、驚くばかりだ。

世界はこれから、どこへ向かうのだろう。

 

 

 

 

2019年夏、軽井沢へ。

 

 

僕にとっては人生二度目の軽井沢旅行。とは言っても、前回が小学生の頃なので、もう30年近く前ということになるな。30年も経てば趣も変わる。初めて来たようなもんだ。

 

30年前、雨が降っていたのを覚えている。北野武の出資しているカレー屋さんに行ったっけ? その名も「北野印度会社」っていう。当時はバブル経済真っ盛りで、タレントショップも隆盛を極めていたのだな。

 

軽井沢は日本のバブル経済の隆盛の象徴のような場所だ。高度経済成長と共に軽井沢は避暑地として繁栄し、バブル崩壊と共に衰退していった。

付近にある浅間山といい、この辺り一帯は昭和から平成に向けて変化し続けてきた日本経済の片鱗をみることができる。

 

考えてみれば、かの有名なあさま山荘の付近に、バブル経済の象徴という形で軽井沢が発展したのは何とも言えない皮肉な話だ。赤軍派が一番憎んでいたのは「ブルジョア」と呼ばれた富裕層だ。そんな富裕層たちが、赤軍派終焉の地である浅間山のすぐ近くの軽井沢を切り開き、リゾート開発を推し進めた。見方によっては当てつけのような話だ。

あとは前述した通りの衰退が待っているわけだけど、長野県のこの一帯だけで日本の70年代~90年代史が語れるわけ。底知れぬものを感じる。

 

なんて、色々理屈っぽいことを書いてしまった。

閑話休題。そもそも何故軽井沢に行くことになったのか。

義理の父が所属しているバンドが、軽井沢のイベントにてライブ出演することになったため、その応援のために軽井沢に行った。9月の軽井沢はまだまだシーズン真っ盛り。富裕層も数多く訪れることもあり、宿代も他の観光地と比べて割高である。恐るべし、軽井沢…。

 

軽井沢レイクガーデンで写真を撮った。広大な湖とバラ園が広がる庭園。

絵になる構図が沢山あった。

f:id:kt6453:20190926001959j:plain

湖畔

異国情緒あふれる家並みだが、入居者や管理者が入らない物件も多いのだとか。

兵どもが夢のあと、盛者必衰のことわり、春の夜の夢といったところか。

 

それでも、軽井沢レイクガーデンには絵になる風景が沢山ある。素敵な場所だ。

 

 

https://www.instagram.com/p/B2HQCNEp8jf/

義理の父が所属しているバンドが軽井沢でライブをするということで、応援に行ってきました。寄り道がてら軽井沢レイクガーデンにて撮影。#modelphotography #fineart #ポートレート #被写体 #model #modelphoto #写真好きな人と繋がりたい #ファインダー越しの私の世界 #igers #igersjp #ig_japan #canon #eoskissx7 #kissx7 #一眼レフ #カメラ男子 #東京カメラ部 #軽井沢 #軽井沢レイクガーデン #garden #lake

 

f:id:kt6453:20190926002128j:plain

 

 

f:id:kt6453:20190926002232j:plain

 

 

宿泊先は妻が見つけてくれた。軽井沢の二駅隣の信濃追分駅付近にある「リブマックス軽井沢フォレスト」。どことなく東南アジアのホテルを思わせる場所だった。

以前カンボジアに行ったことがあるんだけど、そこで泊まったホテルに似ていたな、と。

 

f:id:kt6453:20190926002643j:plain

ホテル夜景

 

 

 

f:id:kt6453:20190926002844j:plain

中央にはプール。9月な遊泳禁止だった。

 

 

f:id:kt6453:20190926003006j:plain

駅へと向かう。日本の夏の風景。

上の写真は妻が撮ってくれた。

 

撮影したライブ映像は帰ってから早速編集し、義父を通じてバンドメンバーの皆様のもとに送られた。映像を見て楽しんでくださるといいな。

 

 

「Audiostock」にて、BGM販売を開始しました!

 

この度めでたく、著作権フリーBGM・効果音ストックサービスサイト「Audiostock」にて、BGM販売を開始しました。

 

アカウント名は「極楽飯店」。

 

「Audiostock」の楽曲審査は厳しいことで有名ですが、今のところ3曲ほど審査を通過し、販売を開始している次第です。どれも愛着のある曲ばかりです。

 

「極楽飯店」のリンクはこちらです。

リンク先でサンプル版をご視聴いただけます。

 

audiostock.jp

 

邪魔にならない「舞台装置」としての音楽をモットーに作成しています。

 

以下は「Audiostock」内でのプロフィール紹介文。

都内で活動中のアーティストです。
サイバーパンクロックソロユニット「極楽蝶」、男女ロックユニット「キリカ」のボーカル、ギター、プログラミングを担当しており、本名の「サエキカツミ」名義でアコースティックギター弾き語りやギターサポートなども行っております。

動画編集が好きでBGMも自作しており、曲が貯まってきたので販売することにしました。

販売中の楽曲は動画音源、店内BGMなどにご自由にお使いください。
そのほかのご利用も歓迎いたします。
よろしくお願いいたします。


BLOG
「極楽記録」
https://kt6453.hatenablog.com/

オリジナル曲販売
https://katsumisaeki.booth.pm/

twitter
アカウント:@katsumi_0225
https://twitter.com/katsumi_0225

instagram
https://www.instagram.com/katsumi_0225/

極楽蝶ホームページ
https://sightatom.wixsite.com/gokuraku-raku-raku

youtube channel
https://www.youtube.com/channel/UCBZ_F49s_RMI59Jb_tOzIGA

 

 

使用機材

 DAW:
cubase le5
ACID Music Studio
AIR ignite

Guitar:
Burns marquee
Fernandes JG-55S
YAMAHA acoustic guitar

effector:
・EHX
 green russian big muff reissue
 op-amp big muff
 Black russian big muff
 soul food
 small clone

・BOSS

 BD-2
 CS-3
 DD-7

・HOTONE
 VOWPRESS

others:
ROLAND A-49
key station mini
TASCAM PORTASTUDIO 414

 

 

 これからも気合いを入れて曲作りしていきます。

よろしくお願いいたします!