極楽蝶Pのユーチューブ動画を作りました!
ボカコレに参加した時からコメントで「ユーチューブでも発信してほしい」という旨のありがたいコメントをいただいていたのに、作品作りを優先する余り、今に至るまでボカロ専用チャンネルを開設していなかった。作品作りに熱中するあまり、宣伝を忘れるという、これは作り手にありがちなミス。大変失礼しました。
極楽蝶Pのユーチューブチャンネルはこちらです!
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現状、ニコニコでもアップしている二曲をユーチューブに上げています。
まずはデビュー作の「daybreak」。
この曲は、作り終えて自分で通して聴いてみたときに「いきなり大き目な曲を作ってしまったな」という実感があった。曲自体も6分もある。ボカロ曲作りは初めてだったのだけれど、小手調べに作る長さではなかった。アルバムの最後から二曲目にもっていくべき曲だと思う。正直、出し惜しみしようかとも思った。
いつか、この曲をメインにしたアルバムか何かを作れればと思う。
二曲目はこちら。
「Puddle and rainbow」
こちらもポップで聞きやすい曲。
「雨上がり」やら「夜明け」やら、どうも私は深層心理で希望を求めているようである。
コロナの影響で行動が制限されたり、人間ドックで所見があったり、腰痛があったりする中で、なんとか気持ちの上で前を向きたいのかもしれない。
ともあれ、
これからもボカロ曲は作っていきます。今また新曲を何曲か手掛けている最中。
秋にはボカコレもあるし、準備していこう。
小説「スタンドバイミー 恐怖の四季 秋冬編」 物語を語る意味。
アメリカを代表するホラー作家スティーヴン・キング氏の大傑作である。そう、キング氏は元々ホラー作家だ。本作では少年たちのひと夏の思い出話が語られるが、物語の行間のあちらこちらに不穏な雰囲気を感じ取ることができる。
まず、原題が「スタンドバイミー」ではない。「The Body」というのはそのまま「死体」という意味だ。4人の少年たちは、行方不明となったレイ・ブラワー少年の死体を見つけ出し、街の有名人になるべく、短い旅に出る。少年たちはそれぞれ、両親との不和、父からの度重なる暴力等、家庭環境に闇を抱えている。
映画版では死体を見つけた折、主人公であり語り部である少年ゴーディは泣き出してしまう。両親に愛されず家庭での居場所を失っている自分自身と、森の闇の中で誰にも見つけられることなく横たわっているブラワー少年の死体に、自分自身を重ねてしまったからだ。泣き出しながら「僕は父や母から愛されていない」と話すゴーディに、彼の親友クリスは「君を理解していないだけだ」と優しく諭す。映画版での感動的なハイライトシーンだ。
しかし、原作では打って変わって、上記の感動的なやり取りは登場しない。その代わり、ブラワー少年の口の中からカブトムシが飛び出し、仲間の一人のテディが「こいつの体の中は虫けらでいっぱいだ!」と叫びだす。
そうだった、前述したとおり、キング氏の本流はホラーなのである。上記の死体の描写もさることながら、4人の少年の後日談についても徹底的で容赦がない。考えればわかることだが、不良グループを銃で追い返した彼らが、後になって報復を受けないわけがない。その後の少年たちの末路、不良グループのリーダーであるエースの落ちぶれた姿を描写し、物語は終わる。
本作を、映画で知った方が殆どだと思う。かくいう私もその一人だ。しかし、映画版と同じような感動巨編を本作に期待すると、キング氏の持つ不穏な文体に、映画版とはまた違った印象を覚えることになるだろう。
本作のテーマは、この物語の言葉を借りるならば「大切なことは、口に出していうのは難しい」ということに尽きる。「少年たちのひと夏の冒険」「死体探しの旅」、本作を要約するならば、そんなところになるだろう。
しかし、語り部ゴーディにとっては重要な思い出であり、そんな単純な要約では済まされないほどかけがえのないものだ。道中で彼が、明け方に一人でいるときに遭遇した雌鹿との静謐で優美なエピソードなどはその代表だ。
「明け方、森の中で雌鹿に出会う」という、ただそれだけのことが語り部ゴーディにとっては「この旅のハイライトである」と綴られる。
内に秘めた想いや印象的な記憶の断片を他者に伝えようとすると、それが持っていた本来の輝きは失われてしまう。他者に物語を語ることの難しさ、それこそがこの作品のテーマだ。
本作に収録されているもう一つの中編「マンハッタンの奇譚クラブ」もまた、「物語を語ること」がテーマとなっている。私個人の感想としては、メインタイトルである「スタンドバイミー」よりも、この「マンハッタン~」のほうが、キング氏の才能の奥深さを強く感じる。
物語を語るということは、ある種の狂気の中に自分を追い込むことなのかもしれない。本作で描写されるように、「奇譚クラブ」のドアを開け、一種の「異界」に自分を追い込む行為なのかもしれない。本作の持つ、古典ホラーのような不穏な雰囲気に強く引き込まれた。
「奇譚クラブ」の所在地はマンハッタンの街角だ。日常と地続きの場所で繰り広げられる奇妙な会合、会の最後に「物語を語る」ということ、語られるエピソードの数々、それらは「物語を語る」ことの異様さを演出している。
最後に語られる老人マッキャロンの逸話には、キング氏の圧倒的な才能を見せつけられたかのようだった。逸話自体はキング氏の得意とするスプラッターホラーの構造そのものなのだが、読後、静謐な感動が押し寄せてくる。「ホラーで感動させる」という思いもよらない手法を展開するキング氏の非凡な才能に、改めて圧倒された。
一筋縄ではいかないキング氏の才能が凝縮された二編が堪能できる、入門編としても薦められる作品である。
カセットテープMTRを駆使する。クリエイターとアーティストの違い。
試験的に自分の部屋でライブ映像を撮影してみた。
音源はカセットテープMTRにて録音した。
PCで行う作曲作業、DTMの感覚に慣れてしまうと、カセットMTRで録音するときに苦労しますね。
まず、4トラックしかない。モノラルでドラム、ベース、ギターの三つを録音すると、もう3トラックだ。これに例えば、ドラムをモノラルでなくステレオで録音してしまうと合計4トラック使うことになるのでこれ以上は重ねられない。
4トラック以上録音するには3トラック分を一つのトラックにまとめる「ピンポン録音」という方法があるのだけれど、音質は劣化するしまとめたトラック内の各パートの調整ができなくなる。
録音中、失敗したら一曲丸まるすべてやり直し。録音の時の緊張感が半端ない。
DTMならトラック数は無制限だし、ミスしても、ミスした部分からやり直せる。便利な世の中だ。ゆえに、いくらでもやり直せるし編集もできるため、レコーディングに対する「甘え」も生まれやすい。
そんな不便極まりないカセットテープMTR.
でも、音質の温かみは何にも代えがたい。機械的なはずのシンセの音が、懐かしい温かみを持って鳴らされる。
久々にカセットMTRを使用したのには理由がある。
それは、変な話だけれど、オリンピックの開会式があまりにもつまらなかったからだ。
オリンピック開会式については山ほど文句があるので、それは後日書こうと思う。
以前から思っていたことだが、クリエイターの皆さまはみな同じ機材、同じソフトを使って、皆同じような映像やら音楽やらを作りすぎである。オリンピックの開会式の時にそれがすべて表れていたように感じた。毒にも薬にもならないCM映像のようなものを長々と見せつけられたような気がした。個性がない。まあ、CMに個性なんて必要ないんだろうけど。
無味乾燥、嫌になるくらい清潔。
そりゃ、映像にしろ音楽にしろ鮮明でクリアな質感だったと思う。でも、そんなもの160憶円もかけてるんだから綺麗で当然だし金掛ければ誰でもできる。言いすぎだろうか。
開会式、自分が見たかったものがそこにはなかった。
そこで、自分が過去に影響を受けた音楽や映像は何だったのか、今でも大好きな音楽や映像は何だったか改めて思い出すことになった。
例えば、映像だったら、デジタル時代が到来してもアナログフィルムにこだわり続けた北野武氏の映像とか。インディ精神で映画を撮り続けたゴダールとか。予算と戦いながら特撮を毎週撮り続けた円谷作品とか。
4トラックレコーダー2台だけでレコーディングしていたビートルズも最高だ。
決してクリアではないけど、アナログ機材のビビットな質感はデジタルでは再現できない。
自分の主な戦場は映像ではなく音楽だ。音楽で、前述したようなアナログの温かみを表現したい、商業ベースでは出せない作品を作りたい。そんな風に思った。
クリエイターっていうのは、商業ベースで商品をデザインする職種だと思う。最近の自分はクリエイターになろうとするあまり、「商品としての音楽」を作ることにこだわりすぎていたように思う。もちろん依頼仕事においてはそこに拘るのは確かに大事なことだし、これからも続けていくけれど。
クリエイターとしての面ともう一つ、自分のやりたいように自分を表現する手段が必要ではないかと気づかされた。もっと自由に、他には求められない個性的な音楽を作りたい。
クリエイターとアーティストは似て非なるものだ。クリエイターが作るものは清潔にパッケージングされた「商品」だ。アーティストが作るものは、血の通った「作品」だ。
アーティストにとってはテープノイズさえも意味がある。クリエイターが真っ先に「雑音」として削除するものさえも、アーティストにとっては意味深いものとなる。テープコンプで潰された音の質感の豊潤さも、確かな意味を持つ。
今後は「クリエイター」としてだけではなく「アーティスト」としても、「商品」だけではなく「作品」も作れるように調整していきたい。
もっと自由であるべきなのだ。
サエキカツミの音楽活動紹介。
さて、今回は私、サエキカツミ自身の話をします。
学生時代を除けば、音楽活動期間も8年ほどになり、かなりマイペースながらそれなりにキャリアも積んできました。
とはいえ、雑多で手広くキャリアを展開しており、クライアントの皆様を混乱させてしまうことも稀にあるため、ここでひとまず自分の活動紹介をしたいと思います。
実際、「どんな曲を作っているの?」や「音源はどこで聞ける?」「サイト等はある?」という風にお尋ねいただける機会も多い。今回はそういった方々のために一度自分のキャリアをまとめたいと思います。リアルでお会いする方にも、名刺代わりにこちらの記事をシェアするかと思います。
- 1.BGM、カラオケ音源制作事業所「キリカ工房」
- 2.ソロユニット「極楽蝶」
- 3.ボカロP「極楽蝶P」
- 4.白鳥多香子氏とのユニット「キリカ」
- 5.弾き語りソロ「サエキカツミ」
- 6.その他、ギターサポート、所属バンド等。
- 7.まとめ
1.BGM、カラオケ音源制作事業所「キリカ工房」
BGM制作、カラオケ制作、弾き語り楽曲のアレンジ制作など、音楽系依頼の全般は「キリカ工房」にて承ります。
カラオケ音源作成サンプル superfly 「愛をこめて花束を」
BGM作成例
【4K】カピバラの入浴シーン振り返り。mokona Factory様よりご依頼。
キリカ工房ホームページ
↓
aoudiostockにて、BGMの販売も行っております。
audiostock内の「キリカ工房」↓
2.ソロユニット「極楽蝶」
2015年より始動開始。
サイバーパンクソロユニット「極楽蝶」は、エレキギターとサンプリング、プログラミングを駆使してサイエンスフィクションの世界観を構築します。
代表曲「電脳没入 -cyberspace jackin-」
1st album「watching you」ダイジェスト動画
極楽蝶ホームページ
BOOTHにて、極楽蝶のオリジナルアルバムをデータ販売中。
BOOTH内「キリカ工房」↓
3.ボカロP「極楽蝶P」
2020年始動。同年12月に開催されたニコニコ動画内のイベント「ボカコレ」に参加。その後も「ボカコレ」での投稿メインに活動中。ボーカロイドは初音ミクを使用。
代表曲「daybreak」
4.白鳥多香子氏とのユニット「キリカ」
2013年始動、ダークな世界観を表現する男女ロックユニット。
1st album 「ロマンチックで残酷」ダイジェスト
2nd album 「デイジーが見た夢」 ダイジェスト
2020年制作曲「Feels Like Rain」
BOOTHにて、キリカのオリジナルアルバムをデータ販売中。
BOOTH内「キリカ工房」↓
5.弾き語りソロ「サエキカツミ」
2009年頃より、ネット上にて楽曲を発表しつづける。音楽活動はネット上のみにとどまり、ライブなどの表立った活動は行っていなかったが、2012年に調布FMの番組の方から出演オファーをいただいたことをきっかけにライブ活動を開始。以降の音楽活動の出発点となる。他の活動にくらべ、ギター一本で行うため機動性が高い。
ライブ映像
補足:
ライブハウス以外にも、高齢者レクリエーションにも対応できるため、老人ホームでのプログラムにも対応可能です。主なレパートリーは「ブルーライトヨコハマ」「瀬戸の花嫁」「銀座カンカン娘」等。拮抗体操、口腔体操等のレクリエーションにも対応致します。都内近郊の高齢者施設のレクリエーション担当の皆さま、ご依頼お待ちしております!
ご依頼はこちらまで↓
sightatom@gmail.com
6.その他、ギターサポート、所属バンド等。
2013年より森のシンガーソングライター証氏のサポートギタリストとして活動。
楽曲のアレンジ等にも参加。
ライブ映像
【アイスウォッチ】プロジェクトテーマソング 「ハイタッチ - SAVE THE PLANET」 ミュージックビデオ アレンジャーとして参加。
ロックバンド「dropsfilm」ギタリストとして所属。
2015年より活動休止。
dropsfilm 『夜の海賊』MV
他にもサポートやギタリストとして在籍したバンドはあったけれど、古すぎて追えず、過去に在籍したバンドのホームページも今は閉鎖、私のPCにもデータはなし。
7.まとめ
まとめられない…。しかし、色々やってきましたな。
音楽活動、思えば長くやってきたものだと自分でも思います。
私は現在37歳です。聞いた話によると、巷では30代で音楽活動をリタイアする方が大半だそうです。
不思議なことに私の周りでは音楽活動を辞めた方はほとんどいませんし、私より年上で精力的に活動している方々を数多く知っております。私も長くやってきたとはいえ、そんな先輩方を見ると、まだまだ未熟者だと実感しております。
私に関して言えば、「音楽で食べていく!」「プロになってメジャーデビューする!」「目指せ武道館!」なんていう風に、特に志を持って活動してきたわけではなく、その時その時で自分の興味の向くままに活動してきた次第です。
それでも現在では依頼仕事をいただけたりして、音楽でお金をいただく機会もあったりします。どんなものでも長くやっていれば、良いこともあるものです。
今まで音楽を続けてこられたのも、クライアントの皆様のご依頼や、家族や友人、応援してくださる皆さまのご支援あってこそです。感謝申し上げます。
雑多でまとまりのない活動になっておりますが、これからも長い目で見ていただければと思います。どうぞよろしくお願いいたします。
「キリカ工房」ホームページ作成! BGM制作、カラオケ音源制作お受けします!
個人法人問わず、動画制作が一般的な業務として定着する時代となり、同時にBGM素材の需要も高まりつつあります。
BGM制作事業所「キリカ工房」では、動画制作等でBGMを必要としている皆様のニーズにお応えします!
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ホームページには、飽くまで目安として料金を記載させていただいております。
お客様のご予算に合わせた制作もお受けできます。まずはお気軽にご相談くださいませ。
また、「キリカ工房」ではカラオケ音源の制作もお受けしております(要楽譜)。
「歌ってみた動画を投稿してみたいが、カラオケ音源には著作権があるため使用できない」、「自分で作るにも作り方がわからない」という歌い手の皆様のニーズにお応えいたします。
参考音源はこちらです。
superfly 「愛をこめて花束を」 カラオケ音源サンプル
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上記クオリティにてお引き受けさせていただきます。
お気軽にご連絡くださいませ。
ご連絡先はこちら!
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sightatom@gmail.com
依頼を通じて素敵な出会いがありますように。お待ちしております!
BGM制作事業所「キリカ工房」
代表:サエキカツミ
ゴジラvsコング 怪獣映画に人間ドラマは不要だ!
特撮怪獣映画に「ストーリーの深み」やら「人間同士のヒューマンドラマ」を求めるのは筋違いというものだ。怪獣映画なんてものは、はっきり言って観たあとで何も残らない。
オキシジェンデストロイヤーの仕組みや、メカゴジラの体の中の構造などの特撮知識が、私の人生で役に立ったことは殆どない。怪獣特撮に「学び」を求めることは間違いなのである。それで良いのだ。なぜなら、私たち特撮ファンが観たいのは、怪獣たちの大暴れ、カッコイイメカ、破壊されるビル群と大爆発だけで、他の要素等おまけを通り越して「蛇足」に過ぎないからだ。
そういう意味では今回の「ゴジラvsコング」はほぼ満点である。
全編通して人間ドラマは無し。前回の「キングオブモンスターズ」で見られたような、主要人物のイマイチ納得できない暴走や家族間の問題等、「公私」における「私」の部分は今作には見られない。ウェットな部分を潔く切り捨て、怪獣プロレスに振り切った快作。
「公私を描く」というのが、「映画シナリオを書く上での鉄則」である。ライターの専門学校等では「必ず」教わることだ。
天災や宇宙人からの侵略を描く、いわゆるディザスタームービーには、国家の対応や軍の行動とは別に、必ず主人公の家族の話や恋愛模様が描かれる。
「私」の部分を描くことによって、観客が感情移入しやすいようにすることが目的なのだろうが、こと怪獣映画、特撮等に関しては、この鉄則が「蛇足」になっているパターンが散見される。
前回の「キングオブモンスターズ」がまさにそれだった。「ゴジラ様とコング様という、圧倒的な役者キャリアを持ったお二方の共演の前では、そんな人間ドラマは不要!」と判断した、今回の制作サイドには盛大な拍手を送りたい。大成功だ。
以上を踏まえた上で、少しだけ気になる点を書いていく。
小栗旬氏の演じた「芹沢蓮」という役について。
前作で死亡した、渡辺謙氏が演じた「芹澤猪四郎」の息子という設定である。
この設定が作品を通じて全く生かされていないし、親子間におけるエピソードもまるで描かれない。「人間ドラマを切り捨てた」と前述したが、そもそも「芹沢」と名のついたキャラクターを登場させる意味があったのだろうか。
加えて、インタビューで小栗氏本人も語っていたが「英語の発音の難しさ」について。
そもそも日本語と英語では「母音」の数が違いすぎるため、日本人俳優が英語の発音をマスターするのは一朝一夕では済まされない。発音に苦慮されいてる様子が、演技から伝わってきた。
日本人俳優のハリウッド進出には大きな壁があることがよく理解できた。しかし、同時に役者としては健闘されていたように思う。特に、引き絵の際の立ち姿のクールさは他の俳優では代え難い。
もう一点は、メカゴジラのデザイン。アメリカ人ならではの工業的な造形に既視感があり、真新しさはなかった。
私が個人的に気に入っているのが日本版初期のデザイン。西洋甲冑と般若面のイメージを取り入れたオリジナリティあふれるものだ。子供のころに「ゴジラvsメカゴジラ」を見た際は、ひたすらメカゴジラのカッコよさに痺れたものだった。今回のメカゴジラのデザインに関しては、それほどの衝撃はなかった。
以上、二点ほど書いたが、今作が快作である事実に変わりはない。
過去の特撮やアニメ作品へのオマージュ満載で、特撮ファンやアニメファンへの目配せもバッチリである。
メカゴジラを操る芹沢の姿は「メカゴジラの逆襲」の登場キャラクター「真船かつら」を思わせるし、ゴジラの口に斧の柄を押し込もうとするコングの姿は、「キングコング対ゴジラ」のワンシーンそのままである。ジュール・ベルヌ作の「地底旅行」の設定をそのまま持ってきたところも見逃せない。人間ドラマ抜きでも決して中だるみせず鑑賞できる。
鑑賞中、日常の様々なことを忘れて映画の世界に没入できた。
本作を観終わって街を歩いていると、どこからともなくゴジラとコングがやってきて、ビル群を破壊しながら暴れまわってくれるような気分にさせてくれる。童心に帰ってワクワクできる、本作はまさに快作だ。
オーディオストックにて新曲を二曲販売開始しました!
BGM販売サイト「オーディオストック」にて、二曲ほど新曲を追加しました。
一曲はフルートメインのボサノバ。
もう一曲はもの悲しいアコーディオンが響き渡るヨーロッパ調の曲。
二曲とも、オーディオストック内で販売中です。
どうぞご利用くださいませ。
オーディオストック内でのキリカ工房のページはこちら!
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職場復帰が来月に延びそうだ。昨日ドクターより聞かされ、今日の午前中は少し悶々としていた。気分を一新して髪を切りに行き、普段降りたことのない駅に降りて小一時間ほど歩いたりしてみた。
精神的に参っているときは軽い運動、睡眠、バランスの良い食事、生活リズムをつけるに限る。
意外とフィジカルで物理的な要因で気分が不安定になることは多い。そういえば、最近体をあまり動かしていなかった。
ひとしきり歩いてみて、少しすっきりとした気分で帰宅した。
もうどのみち職場には迷惑をかけまくっているので、逆に開き直って創作なりブログなりをやっていこうと思う。
一か月前に仕事用のホームページを作ったんだけど、その件はまた、次回書こうと思う。