休憩
年頭所感から大分時間が経ってしまったけれど、変わらず元気に過ごしております。
先月、祖父が亡くなった。これについての事柄をここに書かずに日々のことを書くのはなんとなく違うような気がしていた。別に日常のことを何でも書かなければならないブログではないわけだし、そんなルールを自分に課す必要もないのだけれど、聞いた話だとこのブログ、身内も読んでくれているようなので、せめて記録として残しておくことにする。
実感が湧かない。
なにせ、諸々の事情で晩年を四国で過ごした祖父である。緊急事態宣言発令真っ只の昨今、身内の不幸といえど四国まで行くわけには行かなかった。
葬式にも参加せず、最後の姿も見ていない。そんなわけで、まだ祖父が生きている気がして、フラッと遊びに来てくれるんじゃないかと思っている自分がいる。
タバコ呑みで酒飲みで、それでも齢90を超えるまで生きていた。
若いころは帝国海軍に志願し、戦艦大和の護衛艦に乗っていたとのこと。
子供の頃の正月や夏休み、祖父の家に行くと、たまに戦争映画を一緒に見ることがあった。そういう時の祖父は喜々としていて話が止まらなかった。
最後に一緒に戦争映画を見たのは、6年くらい前だったと思う。「男たちの大和」を食い入るように見ていた。「あれは下士官だ、被ってる帽子のデザインでわかるんだ」と何度も言い、祖母に「黙ってみてなさいよ」と小言を言われていた。
祖父にとって、帝国海軍に居たあの時代はまさに青春だったのだろう。
今頃、天国で祖母や兄弟たちに会えたかな、なんて思う。
それとも、やっぱりどこかに雲隠れしてたりして。