ボカロオルタナティブ祭、ボカコレ2023春のこと。
2月25日、ニコニコ動画にてボカロPの「Aroh」さん主催の「ボカロオルタナティブ祭」に参加しました。
以下にリンクを張ります。
「NIGHTHAWKS」とは夜鷹のこと。英語では「夜更かしする人々」を意味する。
アメリカの画家、エドワード・ホッパーの作品に同名のものがあり、そこから拝借した。
サウンド的には、私の大好きなアメリカン・オルタナティブロックのテイストを全面に出した。スマッシング・パンプキンズやニルヴァーナ。自分の中で、特に無理せずに自然に出てくる音楽とはこういうものだったりする。無理もない。両バンド共、若い頃に聴きすぎるくらいに聴いた。というか、今も聴いている。
とりわけ、スマパンに関しては、決して明るくなかった自分の青春時代を支えてくれた音楽。どうしたって嫌いになれない。
曲の世界観に関しては、最近はSF小説家のウィリアム・ギブスンの本をよく読んでいるので、それが無意識に出ている。ハードボイルドな文体で、登場人物の心理描写を極力排し、飽くまで情景と展開だけで物語を引っ張っていくスタイル。
最近の日本の小説は心理描写が多くて、湿っぽくてメソメソしている感じがどうも好きになれない。その点、ギブスンの乾ききった文体は潔くてクールだ。カミソリみたいにバサバサ切れる文体表現。
ギブスンの小説については、今では絶版となっているものばかりなので、私はわざわざネットで中古で探して取り寄せて読んでる。面白いので、また再評価されてほしいものです。
歌詞について書く。まずは新宿について。
仕事の都合で月に数回ほど新宿には行くのだけれど、去年の年末の仕事帰りに妻と一緒に西口のレストランで食事をした。その帰りに新宿の街を久しぶりにウロウロと歩いていたのだけれど、その時に曲のイメージが固まった。
西口方面から、富裕層が住んでいるエリアへ。「縁のない街だな」なんて考えながら二人で御苑方面まで歩いた。
昔は、都心にあこがれを持っていた著者である。その当時の心境も少なからず反映していると思う。
学生の頃は新宿や池袋なんかで、友人たちと夜通し飲めない酒を見栄で無理やり飲んで、頭痛と吐き気に不快感を覚えながら過ごしたものだった。
0時ころにカラオケに行って朝まで歌い続け、始発が来る頃に駅へと向かう。寒いし、頭痛はするし、吐き気もする、早く始発来んかいな、と心の中で悪態をつく。
しばらくすると、駅のホームに朝日が昇る。さえづりはじめる鳥たちが、私の足元でエサを探している。徐々に明るくなっていく空。昇る朝日を見ながら、私は「ああ、やべえ、死にたすぎる」と思い、ポケットから煙草を取り出して火をつける。当時は、駅のホームにも灰皿があったんだよね。
若さってくだらない。夜通し酒飲んで遊ぶとか、今思えば何が面白かったのやら…。あんなんしんどいだけやんけ。
その時の気分が歌詞に表れていると思う。
ついでに白状すると、最後の歌詞の「so, I lit fire.」ってフレーズは、ビートルズの「ノルウェイの森」からのオマージュ。
そして、
話しは変わって、
毎回投稿参加していた「ボカコレ」ですが、私「極楽蝶P」は今回投稿参加を見送ることにしました。
その代わり、ギタリストとしてカヤPさんの新曲のお手伝いをさせていただいております。
しっとりとしたラウンジジャズテイストの一曲。
フェンダーのジャズマスターというギターを使って録音したのだけれど、音のこもり具合が自分でもとても気に入っている。
ジャズマスターというギターは、その名前のわりにとても不遇なことに、ジャズギタリストには殆ど使用されなかったギターだ。けれど、こうやって音色と弾き方にこだわって使ってみると、ジャズっぽい曲にも十分対応できることがわかる。
とても良い音色、聞き心地が良い。
カヤPさんの楽曲も、ラウンジ感があってオシャレでありながら、哀愁と切なさが同居している。よく耳を澄ますと、様々な音色が鳴っていることに気が付く。奥深い曲だ。
以上二曲。とりあえず活動報告。
これからも、音楽に関しては自分のペースを崩さずに活動、参加していきます。