ボカコレ2021秋開催! 新曲投稿しました! 「さよなら、梅雨空」のこと
「ボカコレ2021年秋」の開催に伴い、私「極楽蝶P」も新曲を投稿し参加しました!
タイトルは「さよなら、梅雨空」。
他所の家の初音ミクさんはEDM風の曲を歌われることがもっぱらですが、ウチのミクさんにはバンドサウンド風なものを歌ってもらうことが多い。私がギター弾きだから、というのもあるのだけれど。
今回はアコースティックギターのアルペジオ主体の曲を歌ってもらった。
ミクの歌声は意外なもので、アコースティックな曲にも合う。自信作です。
最初は、小さな部屋で数人で演奏しているような曲を目指していた。仮タイトルも「小部屋」という名前だった。しかし、曲を作っていく過程で「部屋」よりも「庭」のイメージが大きくなっていき、そこに「初夏」「梅雨明け」のイメージを重ねて完成させた。曲自体はすぐに完成した。
肝心な歌詞の方は、イメージが下りてくるのを待っていた。
夜勤入りの電車の中で、iphoneのメモに少しずつ書き溜めていったのを覚えている。車窓の流れる景色を見ながら歌詞のアイディアを付けたしていった。
初夏、梅雨明け、庭などなど、色々とイメージは沸いてくるのだけれど、決定打になるはずの「何か」が足りない。
最終的にルイス・キャロルの「不思議の国のアリス」の原作のラストのイメージを加えて納得のいくものになった。夢の終わりと、目覚めのイメージ。
この曲を作っていたときは、そんなイメージにすがるような気持ちだった。
イラストを依頼し完成したものを貰った後、動画の編集を自分で実施した。
最近のボカロ曲の動画を意識して、一枚絵でフィルターやオーバーレイ効果を活用して「今風」にしてみた。編集ソフトは「filmola」を使っているのだけれど、まだまだ使いこなせていない機能がたくさんある。「filmora」は安価なソフトだけど、フィルターの種類が多くて面白い。これからもまた勉強していこう。
曲自体は梅雨明けの晴れた空を見上げ、希望を胸に歩き出すような前向きなものになったのだけれど、作曲中の自分は全くと言って良いほどハッピーではなかった。
腰痛にやられていたし、心も荒んでいた。歌の内容とは真逆の精神状態だったと思う。
でも、創作ってそういうもんなんだよね。自分が喜びの中にいなくても、喜びを求めて歌を作ったりもする。まあ、辛いままの気持ちをそのままブチまけることもできたのかもしれないけれど、その時の僕はそれよりも「救い」の方を求めたんだろうね。
とにかく、自分の心の中の「梅雨明け」がくるのをひたすら祈りながら作曲していた記憶がある。
過ぎていった雨の日々でも、思い出になれば懐かしくなったりもする。
まだまだ、これから。
むしろ、今がはじまりなのかもしれない。
そうそう、現在とあるカラオケ音源のご依頼を頂いて制作中。まだ制作中のため詳細は書けないのだけれど、去年のヒット曲。EDM系4つ打ちビートとピアノ、シンセ主体の曲だ。
それから、とある方からアルバム制作、編曲のご依頼も頂いている。
ありがたい限りです。また色々決まったら発信していきます。
乞うご期待!